バイアグラは従来の精力剤などとは根本的に異なる画期的なED治療薬ですが、1錠あたりの値段が1500円ぐらいする上に保険も利かないので、財布に厳しいというデメリットがありました。
しかしジェネリックなら、ファイザー社の製造する本家バイアグラより安価で入手できます。
バイアグラジェネリックはどのような経緯で開発され、なぜ安い値段で購入できるのでしょうか。

そもそも新薬の開発には約10~15年の開発期間と、ときには数百億円にも上る開発費用がかかります。
効能や健康被害のリスクについても、長期間にわたって臨床試験を重ねなければなりません。
発売元であるファイザー社も、膨大な時間と費用をかけてバイアグラを完成させたわけです。

こうしたコストをまかなうために、新薬の開発者には20年間の特許権が国際的に認められています。
特許期間中は他社が同じ薬を製造販売することは原則的に禁止され、新薬の利益は開発者が独占できることになります。
このような措置を取らなければ、わざわざ約10~15年もの時間をかけて新薬を開発しようというメーカーはなくなり、世界の医療環境は後退してしまうでしょう。

バイアグラは2014年に特許が切れたため、同じ有効成分のジェネリックを製造販売できるようになりました。
日本でもいろいろなメーカーがジェネリックの製造に着手しています。
すでに効能がわかっている薬品を作るだけですから、ジェネリック医薬品は研究開発にかかる時間とコストを大幅に節約できます。
そして有効成分や効能が先発薬と同じであることを証明すれば、すぐに販売できるという利点もあります。

以上のように開発コストがかからないおかげで、ジェネリックは販売価格が先発薬より安価で、日本製だと7~8割程度になりますし、海外製ではもっと安い製品も手に入ります。
ただし医療機関で処方を受ける場合は、各病院で自由に価格を決めてよいため、値段にばらつきがあります。

バイアグラジェネリックのコピー版には注意

バイアグラジェネリックは本家バイアグラと同じ有効成分を含みますが、まったくのコピーというわけではありません。
製法や添加物などは同じとは限らないため、効き目に微妙な差が出る可能性があります。
また色や形や大きさや薬の形状などは、全然異なっていてもかまいません。
海外製のジェネリックの中には、フルーツ味がついていたりゼリー状になっていたりして、飲みやすいよう工夫された製品もあります。

ここで注意したいのは、きちんと作られたジェネリックではなく、外見だけをコピーした偽物です。
市場に出回っているバイアグラジェネリックの中には、有効成分がまったく配合されていない真っ赤な偽物も含まれています。
当然ながらEDを改善する役には立ちません。
それだけならまだしも、体に有害な添加物が加えられた商品もあり、実際に健康被害の起きたケースが報告されています。

有効成分が配合されていても、その分量がきわめて少なく、思ったほど効かないというケースも見られます。
本物を知っていれば怪しいことを見抜けても、正規品を使った経験がなければ「こんなものか」で済ませてしまうかもしれません。
正式なメーカーのジェネリックは安くても同じように効くはずです。
あまり効かないという人は、本物かどうかを疑ってみる必要があるでしょう。

コピー商品は巧みに作られているため、錠剤の形やパッケージだけで素人が見分けるのは困難です。
よくある偽物の画像はいろいろなウェブサイトに掲載されているので、ひとつの参考にしてください。
病院で購入する場合はほとんど心配ありませんが、個人輸入するなら信用のある業者を利用し、あまりにも安すぎる商品には注意したほうがよいでしょう。